第10章 琥珀色の闇*
透子を抱いた静が寝室へ向かう。
上半身がベッドに沈み、透子の片脚を肩に乗せた静が動き始める。
そのうちに静が動いているのか、自分が動かされているのかが透子には分からなくなった。
深く絡み合う、一対の生き物になったように錯覚した。
胸先を口に含まれ、尖りを舌で弾く。
かと思うと乳房をつかまれたまま強く吸われ、胸の形が卑猥に変わる。
その間もトン、トンと子宮口を優しくノックされるたびに透子が切なげに喘いだ。
「や、ぁっ…ぁ……溶け、そう」
「キミの体は随分いやらしくなったな」
「…………っ」
そんな言葉を囁かれるだけでもひくん、と自分の内側が反応してしまうのが分かった。
「俺がそうした」
耳許に息がかかり、
額に張り付いた髪を指で梳く。
静が透子ごと上半身を起こし、向かい合って戯れるように軽く、それから深く口付ける。
腰を半ばまで落とされて、切っ先で軽く擦るように刺激を送られると、またビクビクと透子の胎内がうねり始めた。
「んんぁ、あっ!」
「体が緊張してる………辛いか」
「……ちが……」
浅く遊ばれるみたいに動くのは焦らされてるみたいでもどかしい。
つい、彼のものを追って、ついていくために腰を下におろした。