第7章 閑話 百花繚乱*
「射精をしたら避妊具は付け替えるものだろう」
「そう…なんですね」
適当に納得して、乱れすぎた自分の姿を整えようと下着に手をやろうとすると、こちらを向いた静に手首をつかまれた。
「えっ………」
まるで初夏の枝花を思わせる、情愛のこもった、清々しく優美で柔らかな表情────にも関わらず、透子が目線を下に移すと凶悪そうなモノが勃立して再戦を待ち構えている。
「まだキミは良さを知ったばかりだ。 今晩からはまたしばらく独り寝の日々だし、キッチリ俺を思い知らせておかないと。 キミはどうも……何というか…今まで無事で生きてたのが不思議なレベルで、ほだされやす過ぎ…まあいい」
透子の片膝の裏を肘で抱え、最初と似た体勢で挿入を試みた剛直は、今度はズブリと難なく子宮口まで到達した。
小さく悲鳴をあげて仰け反る透子の乳房を支え、それを口に含んだ静が、ちっとも変わらず自身に吸い付いてくる彼女の内部に喉を鳴らす。
「………全くキミの体は素晴らしいな。 こうなると女性は連続で達せるということも覚えていくといい。 土産代わりだ、気にするな」
「そんなお土産要りません」などと言おうとするも虚しく。
「っああ、い…いやあぁぁ…」
淫猥な水音を聞かされ、ゆらゆらと揺りかごのような動きに翻弄され。
透子はまた新たな快楽をその身に植え付けられていく。