第7章 閑話 百花繚乱*
「ダメ、奥……奥、が…も、おかし…くっ…! しず…さっ」
鋭くつつけば弾けそうな官能の塊を、じっくりじっくりと追い詰められる。
キュウウウと膣内部がすぼまるとそれに反発して剛直がビンと膨張し硬度を増す。
「あっあっ…も、いっぱ…いっ」
内部の摩擦が激しくなる。
完全には抜かないまま、静がゴツゴツ奥を小突く。
子宮口から押し上げられる感覚に腰から下が溶けていく。
濃くも短い抽挿は透子に息付く暇を与えなかった。
常に腟内が隙間なく満たされているようなものだ。
「はあっ…あっ」
それが今まで触れたことのない内壁を抉り、少しずつ角度が変わる。
何かが背中を駆け上がってくる。
透子に与えられる絶頂には今まで同じ種類のものがなく、これも未知だった。
「透子」高ぶった声で名を呼ばれ、透子が静にそれを告げようとしたのは反射的なものだった。
「あぁあうっ…いっ…イき…っ! あぁ…いくうっ」
透子の両脚を持ち上げた静が正面から最奥を穿つ。
「っ…あは…っッ…あっ…」
凹凸がぴたりと合わさり、全身を犯される感覚が透子を襲う。
深いままに透子の震える体を固く抱きしめ、静はゆさゆさと揺らした。
ようやく透子の呼吸が整う頃……未だにジンジンと痺れの残る余韻を体に感じた。
「……甘美なひと時だった。 まさか同時とは。 これは相性などではなく、もはや運命」
力の入らない透子の体を再び台に降ろし、うっとりとした静の声が彼女の耳に落ちてくる。
ずっと入っていたものを体から抜かれたので、彼の方も達したのだと理解した。
「し、静………さ」
それで、頭を起こそうと後ろ手をついたが、さっきから向こうを向いてゴソゴソ何かをしている彼の様子を不思議に思った。
「何を…しているんですか」