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琥珀王子と瑠璃色灰かぶり姫

第7章 閑話 百花繚乱*



避妊具をつけた静が「どうした」と透子を急かす。

「もうたっぷりと濡れてるだろう………慣れたいのなら、キミも自分の体をきちんと見た方がいい」

熱に浮かされた頭で透子が考える。
自分の体────どんな風にどこをどうやったら、こんなに奥が甘く疼くのか。
彼にどうされて満たされているのか。

体を折り自分の耳元で囁かれる静の言葉が、抗えない命令のように透子を支配した。

「キミがそうすると見た目はもちろん、あからさまに求められているようで、悪くない。 俺のことを………俺と繋がってる様をしっかり感じるべきだ。 数多の中でキミが受け入れた愛し合うとは、そういう事だろう?」

こくん、と透子が静を見あげて頷いた。

静はいつもきちんと自分を見てくれている………だから優しくて、だから心も体も心地よい。 彼の言う事に間違いなんてないとさえ思う。

しどけなく足を広げた透子が自らの恥部を晒し、蕩けている自身を恋人に向かって差し出した。

「いい子だ。 このヒクヒク震えている…ここが俺を受け入れるところだが」

「あ……は…あ。 きっと…そこ、です。 そこから、いつも…ズキズキします」

まだ残る恥じらいに言葉を途切らせ、それでも痴態を隠そうともせず透子が素直に欲望を口にする。

静の表情が一瞬歪み、薄く水の膜を張っていた透子の目尻を優しく指先で拭う。

「貞淑な心を持ち、反面体はどうしようもなく感じやすい………キミは本当にかわいいと、抱くたびに思う」



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