第7章 閑話 百花繚乱*
彼の言うとおりにすると、ご褒美とばかりにブラの上から胸先をくすぐってくる。
「………ん」
静の顔を見れなかった。
やはり恥ずかしく、そして布地越しの胸への刺激がもどかしい、と透子は感じていた。
だって、さっきまで彼がナカに入っていたのに。
あの時自分が動かなかったら、昨日見た、逞しい彼のものでいっぱいに────……
「なぜまた膝を閉じている?」
静の指摘に我に返った。
いやらしい事を考えていた癖に、なぜまだ抗うのか。 そう問われている気がした。
「だっ…て、これ…では………静さんから、丸見え、です」
「キミは花のように美しいのに。 望み通りに俺がしている事を、見せてあげるから」
手のひらを上にして静の人差し指の先が、蜜口をつついてきた。
膝が揺れ、その様が透子の目からも垣間見えた。
彼の長い指がツププ、と割れ目の隙間に消えていく。
「っん……い、あっ、そんな…だめ」
「いつもこうしている」
透子の視界が淡く歪み、羞恥で肌が赤く染まる。
それでも視線をその部分から外さない透子を認め、静があえて卑猥な動きで、丁寧に膣内への愛撫を続けた。
クチュウ……
軽く曲げた指を引いて愛液をすくい、音を立ててそれをまた押し込む。
「ふっ…あ、ああ…」
透子の吐息に、切なげな響きが混ざってくる。