第7章 閑話 百花繚乱*
「無理に男の欲に付き合うことは無い。 三田村然り、愛の形は様々なのだと、本来はそうあるべきと俺も理屈では分かっている」
「嬉しい、のだと思います。 何でしょう………いつも静さんはとても気遣ってくれますし、なんだか自分でも分からない心に触れられてるようで。 まだ慣れなくて、今朝は戸惑ってしまったのでしょうか………っ!?」
恥ずかしい事を口にするために、目線を逸らしていたからだろうか。
いつの間にか再び彼の目にしっとりと色味を添える、怪しい光に気付けなかった。
既に静の腕がスカートの中へと入り込み、ショーツの生地の表面に軽く爪を立てていた。
「なるほど………それなら今朝のキミの夢の続きをしようと思ったのだが。 なぜこんなにも潤って?」
「っん……! そ、れは」
「今までずっと? まさか、桜木や三田村に欲情を?」
難なく布の隙間に潜り込んだ指が割れ目をくぱと開き、その間では別の指先が遊んでいる。
「ち、違……っ、あ…っ?」
「素直に言いたまえ。 指先にキミの奥が当たる。 今朝達した時と変わらない反応だ」
優しく膣奥を触り刺してくる指先に、透子が静の肩に手を置き膝立ちに支えた。
嫌だと言いたくも、引き合って体が求めているような。
そんな感覚が回を重ねるごとに強くなってくる。