• テキストサイズ

琥珀王子と瑠璃色灰かぶり姫

第5章 恋人 - 定義と認識 2*



目を白黒させている透子に、その女性が素早く浴室を抜け階段をかけ上がる。

しかしこの安定感。
その力強さは、おそらく静以上だ。 などと、混乱し過ぎてどうでもいいことが頭を掠めた。

「私は三田村と申しまして、こちらのSPも兼ねることになります………昼間も思いましたが、透子様はやはり柔軟な良い筋肉をしていらっしゃる」


静の部屋にたどり着いた所でストンと降ろされ、やっと胸を撫で下ろす。

その前で三田村が深く腰を曲げ、顔をあげて女性らしく爽やかな笑顔を見せて口を開いた。
長身、そしていわゆるクールビューティ。

ドキッと、胸が高鳴った。

「来週よりこちらに住まわれると伺っております。 いかがですか、今度ご一緒にトレーニングでも?」

「は………はいっ!!」


透子にゴリラ仲間が増えた。




/ 457ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp