第6章 ろく
「あと、追加で坊主になんかデザート。俺の奢りで。前回事件で助けられたからなー」
気力なさすぎでしょ。
しゃきってしろ、しゃきって。
「はーい。本当に気に入ってるんだ、コナン君のこと」
爆弾の解体、してるの見たらそりゃそうなるよな。
「松田はコナン君推しだからなー。弟子にしようとしてるもんな」
「警察なったら有望だろ?投資だよ」
不貞腐れながら言うけど、そろそろ諦めなよ、
陣平ちゃん。
「違いない。けど、ボーズは探偵しか興味なさそーだけどな。安室の領分だろーな、毛利さんも探偵だし」
「確かに、…ご注文の品、少々お待ちください」
ちゃんがカウンターへと行く。
「さん、梓さんすみません。やはり急な呼び出しで…後お願いしてもよろしいでしょうか」
「はい、分かりました。くれぐれも気をつけてくださいね」
「さん、何かあったら梓さんに相談してください。
体調が悪くなったら、飛田に」
飛田って誰だ?
「分かりました」
慌ただしく出ていった透ちゃん少ししてから入れ違いのように入ってきたのは、コナン君の待ち合わせ相手。
松田がジェラってる。
「あ!沖矢さん、谷原さん」
梓ちゃんがドアベルの方へと向かう。
谷原って男と目が合う。
「萩、コーヒー飲みすぎた。トイレいってくる」
「はいはーい」
個室に入った陣平ちゃんを見送って、耳だけはやっぱりすませる。
「いらっしゃいませ、お久しぶりですね」
「えぇ、最近研究で忙しくて。コナン君来てますか?」
「ええ。コナン君の待ち合わせ相手ってお二人だったんですねぇ。
あ、そうだ紹介しますね!!新しく入った、さんです」
なんとなく、嫌な感じがする。
「どーも」
「、こんにちは!エプロンにあってるね!」
ちゃんの目が不安げに揺れてた。
その男が着ていた、
明るい鮮やかな青いパーカーは、
昔どこかで見たような気がした。
「さんと、お二人お知り合いでしたか??」
「コナン君経由で、少しお話ししたことある程度です」
本能的に立ち上がり、かたまる彼女の肩を掴む。
「ちゃん、知り合い?」