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依々恋々-イイレンレン-@Shanks in 現代社長

第55章 思わぬ再会


「お、お恥ずかしいところを...」
おず、と出されるマグカップ。

「びっくりしました。社長さんは、知ってて...?」
ちら、と食堂で、ルフィが工作で作った武器やウタが集めている髪飾りなんかのお披露目に付き合わされている🌸を見る。

「🌸からは聞いてないし、言ってない」
その言葉に、タイピングの仕草を見せたマキノに目配せする。


「🌸さんは、親戚のお姉さんみたいな存在でした。事情は詳しくは知らないけど、突然来ては数日か数週間過ごして、お迎えに来て、帰っていっちゃって...」
ストン、と椅子に腰掛ける。

「私、酷い子だったんですよぉ」
あはは、と笑って俯く彼女。
「ご両親のもとに帰れるのは、いいことのはずなのに。🌸ちゃんはやっぱり両親が来ると嬉しそうで。でも、🌸ちゃんの両親が迎えに来ると私はショックで...🌸ちゃんと離れたくなくて、つい、いつも『また来てね』なんて言っちゃって...」
もうほんと最低、と自虐する。

「面倒見がいいのは昔からか」「はい」
昔の呼び名で嬉しそうにするマキノに笑う。
マキノはハッとして、あの、と🌸に気をやりながら声を潜める。
「えっと、ご両親のこと、とか」
「ああ」
マグカップの中身を一口飲んだ。
「事情は聞いてる。挨拶をしたい、と申し出はしたが🌸の気持ちの整理待ちだ」
なるほど、と席に戻る。

「俺は、その辺りでなにかしてやれるようなことがないから、🌸に任せることにした。こっちも、片付けることは山積みだからな」
お互いに一時待機中だ、と笑う。
「結婚式、呼んでくださいね」
「ああ」
絶対ですよ!と力強く迫るマキノ。


「よしっ!🌸、今日は泊まっていけよ!」
「泊まって泊まって!一緒にお風呂入って一緒に寝よう」
盛り上がっているウタとルフィ。
「俺も🌸と風呂入る!」
いいだろう?と笑うルフィに、おい待てっ!とシャンクスが立ち上がる。

「ルフィ!お前はだめだっ」
「む、なんでだよ〜」
「お前は男だろうっ」
ちえ〜、と口を尖らすルフィ。
「じゃあ一緒に寝るのはいいか?」
「いいわけあるかっ!」
パシン、と叩かれ、なにすんだよぉ!とシャンクスの足をポカスカ殴るルフィに、ウタは勝ち誇ったように笑った。
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