第9章 (※)依存
杏「つむぎ、言ったろう。考える必要は」
「口調や呼び方については分かったけど…服従までしなくちゃいけないの…?納得できない。」
目の前の男が敬うような事をしてないのではと思ったつむぎは敢えて敬語を崩した。
すると杏寿郎は眉を顰めたまま後ろに手を伸ばして蕾を撫でた。
「やめ゙ッ」
杏「つむぎ。」
威圧的な低い声が響く。
それが『言う事を聞け。』という意味だとは分かったが、つむぎは受け入れたら杏寿郎が更に歪んでしまうと直感した。
「や、やだってば!やめて!恋人なら…っ、私の意見も尊重してよ…!」
杏「…………………………………………。」