第9章 (※)依存
杏「ありがとう。だが次からは気を付けよう。君を殺しかねない。」
「…あんまり期待しないでおきます。」
そんな憎まれ口を叩くつむぎの頬を摘み、杏寿郎は少し笑ってから優しく口付けた。
杏「もう体は隠さなくて良いのか。」
そう問われてハッとしてももう遅い。
杏寿郎はつむぎの両手首を易々と捕まえて胸に舌を這わせた。
「んぅッ」
つむぎは刺激の強い光景を見ないように顔を背け、目を固く瞑った。
水音を立て、恥ずかしい場所に刺激を与えているのが "あの男" なのかと思うだけで体が火照る。
杏寿郎はそんなつむぎの様子をちらりと見て顔を上げた。