第7章 二人切り
杏「はい!なかなか二人で会う時間がありません!なので、俺と二人で住む事を許して頂けないでしょうか!!」
「杏寿郎くん、柱に就任したら煉󠄁獄家を出るんだそうです。それで新しいお屋敷に住むから…私もどうかって…。」
二人の提案に両親は固まった。
その様子に若い二人は喉をごくりと鳴らす。
一番始めに口を開いたのは都世子であった。
都「杏寿郎さん。」
杏「はい!!」
都世子は名を呼ぶと、杏寿郎を静かに見つめた。
都「つむぎを貰う気はあるのですか。」
「お、お母さ」
杏「あります!!つむぎさん以外考えられません!!!」
元気の良い答えにつむぎは顔を両手で覆った。
その耳は相変わらず赤い。
かざみは見慣れぬつむぎの姿に驚いたようだった。