第6章 ※やり直し
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(…あ、れ………?)
「きょ、じゅろくん。」
奥の絶頂を味わう度に蕩けていったつむぎは甘い声で杏寿郎を呼んだ。
それに杏寿郎が腰の動きを緩めて首を傾げる。
杏「どうした。どこか痛むか。」
「ううん。だけど……おなかがヘン。」
杏「変?」
杏寿郎が眉を寄せるとつむぎが自身の腹を撫でる。
「…………なんか、くるしい。」
そう言われてハッとした。
つむぎの腹が吐き出した欲で僅かに膨れていたのだ。
杏「すまない!!今日はもうこれで終いにしよう!!君は早く風呂へ、」
そう言い掛けて固まった。
つむぎが縋るような顔で眉尻を下げていたからだ。