第4章 暗転
あれから数週間が経った……相変わらず呪術師ではない私は硝子の所でのんびりしてる……わけがなかった……待遇は変わらないものの、悟の教え子達に追われる日々……なんでこーなった!?
「見つけたっ!!さんっ!今日こそッ!?パンダ!そっちに行ったぞっ!!!」
「、悪いなぁ〜……大人しくッ!うおうっ!!」
「ったく、毎日毎日懲りないなっ!!相手にはならないって言ってるでしょーがっ!!私は硝子の所でゆっくりしたいのッ!!」
「“動くなッ”」
「ッ……ッ!?クッ……ソ……」
「一週間、研究し続けた結果だっ!!ほらっ!タッ……ッ!?え!!?」
「まだまだ、甘いわ……三人の連携なんて予測可能……ッ!?」
何故、私が悟の教え子達に追われているかというと、あの一件の翌日、真希に修行を頼み込まれ、もちろん、断ってたんだけど、毎日懲りずに頼み込んで来るのを見兼ねた悟が出した提案……一週間で私を捕まえる鬼ごっこだ……今日が最終日、三時間の鬼ごっこを回避したら漸くのんびり出来ると思ってたのに、残り1分……最後の最後で背後より羽交締めにされた……どーいう事??
「は〜いっ!捕まえた〜〜っ!!ほら、真希!今のうちにタッチしちゃって!!クククッ……、油断したね?」
「ッ……悟ッ!?」
「ちっ……悟に手伝って貰うってのが癪だが……背に腹は帰れねぇ!悪いな、さん!!はい、タッチ!!」
「ッちょッ!!こんなのノーカン……3対1って……」
「ん?3対1なんて、言ってないし……『一週間で一日、三時間の鬼ごっこ!逃げるのは!!タッチは両手で両肩を2秒触れるコト!』としかね?」
「ッ!!?」
た、確かに……私が逃げる側……どう考えても真希、棘、パンダ……この三人が私が捕まる訳がない………はめられた……五条悟……最初っから……。
「〜〜悟……また、はめたな!!」
「え?僕、まだに僕の息子はハメッ!うぐっっ!?」
クククッ、可愛いなぁー♡呪術師に戻って欲しいと言う気持ちはあるけど気持ちは尊重したい……だったら今の若者と触れ合って貰うのが一番の薬でしょ!