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夢の片隅で

第13章 元彼現わる


「それは、美智留が悪いな。浅岡の気持ちを真っ先に考えてあげないとダメだったんじゃないか?」

お兄ちゃんの言う通りだ。

「それじゃ元彼の気持ちを最優先に考えてる様にしか思えないぞ?多分、浅岡もそう感じたから怒ったんだろうな」

そうだったんだ。

私って本当にバカだ。

雄也さんが一番大切なのに、どうして雄也さんの事を最優先に考えなかったんだろ?

雄也さんの彼女は私なのに。

玉子を割りながら涙が出て来た。

「美智留、朝ご飯は俺が作るから浅岡に会って話して来い」

いつの間にか、お兄ちゃんは、キッチンに来て私の後ろに立ってたからお兄ちゃんの方へと身体ごと振り向いた。

「お兄ちゃん。。。」

「ほらほら、泣いてたら可愛い顔が台無しだぞ。」

そう言って私の涙を指で拭ってくれた。

「浅岡は、美智留の事、心底、愛してる。その事は信じてやってくれ」

コクンと頷き、ソファに置いてあったカバンを持ち雄也さんのマンションへと走った。
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