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夢の片隅で

第13章 元彼現わる


走って走って雄也さんのマンションまで急いだ。

ピンポ〜ン

はぁはぁ、息を切らしながら雄也さんのマンションのチャイムを鳴らした。

「はい」

ガチャ

「ハァハァハァハァ」

雄也さんがドアを開け顔を覗かせた。

「美智留!!」

まさか来るとは思ってなかったのか私を見てビックリしてる。

「ゆ、雄也さん。。。ハァハァ」

まだ息が整っていないので、ゆっくり深呼吸をしたら少し落ち着いた。

「朝からごめんなさい。」
 
そう言った瞬間、雄也さんは私の手首を掴み思いっ切り引き寄せてマンションの玄関まで入った。

ドアか閉まるのを確認して雄也さんは私を思いっ切り抱き締めた。

「雄也さん?」

「美智留、昨日は、ごめん。僕、みっともないけど、ヤキモチ妬いた。本当にごめん。僕、美智留の事になると、どうしようもなく余裕なくなる。」

「雄也さん。。。ううん、私の方こそ雄也さんの気持ちも考えないで本当にごめんなさい。」

雄也さんの背中にそっと腕を回した。
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