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夢の片隅で

第1章 初めての気持ち


「仕方ないな、レッスン室に戻るゾ」

そう言って小橋は立ち上がった。

「あ、あぁ」

僕も続いて立ち上がり二人でレッスン室に戻った。

ガチャ

レッスン室のドアを開けると

「おい、遅いよ、二人共」

「どこで何をしてたんだ?」

小田と新津から言われた。

「おぉ、わりぃ、わりぃ」

小橋は、透かさず、謝ってくれた。

「美智留ちゃんが、ずっと心配そうに待ってたよ?」

小田にそう言われて、はっとした。

そうだ、美智留ちゃんが居るんだ。

また胸のドキドキが復活した。

チラッと美智留ちゃんの方を見ると心配そうにこっちを見てた。

「あの、何かありましたか?」

美智留ちゃんに話し掛けられてドキドキして、まともに顔が見れない。

「あ、あぁ、何もない、だ、大丈夫」

緊張し過ぎてロボットみたいな話し方に小橋が、クスクス笑ってた。

小橋のヤツ〜。

「さっ、そろそろレッスン再開しよっか」

小橋の掛け声にメンバーは、よしって気合いを入れて各々持ち場に着く。

「美智留は、そこで見といて。見たいんだろ?」

小橋は、ニヤッとした顔で美智留ちゃんにそう言ったら、美智留ちゃんは、顔を真っ赤にした。

「お、お兄ちゃん!!」

美智留ちゃんは、小橋に向かって怒った。

どうしたんだろう?

僕は、気になりながらもレッスンを再開した。
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