第1章 初めての気持ち
【小橋side】
〜小橋の自宅にて〜
「お兄ちゃん、私、浅岡さんに嫌われてるのかな?」
泣きそうな顔で悲しそうに聞いて来る美智留。
あぁ、言いたい。言ってやりたい。
だけど浅岡の気持ちを勝手に話すのは絶対ダメだ。
「そんな事ないよ、そんな事あるハズないだろ?考え過ぎだ」
って言ったところで浅岡の今日の態度は、そりゃ美智留でなくても誤解するな。
「なぁ?浅岡に連絡先、教えても良いか?」
突然の俺の申し出に「えっ?」てビックリしてた。
「ど、どうして?///」
真っ赤になりながら目をパチクリしてる美智留。
まさか、浅岡が自分の事、好きだなんて微塵も思ってないんだろな、美智留は。
「いや、ストラップ拾ってくれたお礼、まだ言えてなかったから言いたいんだと」
我ながら上手い言い訳だ。
「そ、そうなんだ。律儀な人なんだ、浅岡さんって。」
「あぁ、益々、好きになったか?(笑)」
「えっ?」て言いながら益々、顔を真っ赤にする。茹でダコみたいだ(笑)
「お、お兄ちゃん!!絶対!浅岡さんに私の気持ち言わないでよ?///」
「はいはい(笑)」
面白くなって来たゾ。
二人の恋の行方を見守ろうと決めた俺でした。