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夢の片隅で

第1章 初めての気持ち


「まっ!好きな女の事となると余裕なくなるよな」

小橋は、何かを思い出すかの様に、しみじみ言った。

コイツにも何かあったのかな?

恋バナなんて女子校生みいな事した事ないしな(笑)

僕は少し小橋の事が気になりながらも残りの缶コーヒーを一気に飲み干した。

「美智留の事どうするんだ?」

って聞かれて、どうするって言われてもな。

そりゃ付き合えるもんなら付き合いたいけど告白なんて出来ないし、そんな自信も全然ないし。

「まずは、連絡先交換からだな」

小橋は親指を立ててそう言い放った。

「れ、連絡先は知りたいけど、僕からは恥ずかしくて聞けない。」

「恋愛初心者かよ(笑)」

小橋は、お腹を抱えて爆笑してる。

「だって、僕、美智留ちゃんの事、真剣に好きで、話も多分、あんまり出来ないし、目もろくに見れないよ、絶対。そんな状態で連絡先なんて聞けないよ」と頭を抱えた。

「全く。中学生かよ(笑)」

絶対、小橋、呆れてる。

「僕さ、こんなに誰かの事、本気で好きになったの初めてなんだ。だから、どうしたら良いか分からないんだ。」

僕、本当に中学生みたいな事、言ってるな。
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