第11章 愛してるのは君だけ
「うん、話、聞いてしまった。ごめんなさい」
雄也さんに心からの謝罪をした。
「そうだったんだ(笑)謝る必要なんてないよ」
雄也さんは頭を優しく撫でてそう言ってくれた。
「私、春香さんの話を信じて雄也さんの事は信じてあげれなかった。彼女失格だよね。本当にごめんなさい」
深く頭を下げて謝った。
「いや、それは違うよ?彼氏に別の女に赤ちゃんが出来たなんて言われたら彼氏の事、信じられる奴なんて絶対居ない。彼氏の事、本当に愛してたら尚更、ショック受けるのは当たり前だしさ」
「雄也さん」
だから気にするなって笑ってくれた。
やっぱり雄也さんは、とことん優しい。
私に安心をくれる存在。
私も雄也さん以外、考えられない。
雄也さんはもう一度、抱き締めてくれた。
「美智留、愛してる。誰よりも。心のそこから。」
「私も雄也さんを愛してます。ずっとソバに居させて下さい」
2人で見つめ合って熱くて深いキスをした。
お互いの愛を確かめる様に。
「おいおい。ここはテレビ局の前ですよ?お二人さん?」
えっ?て思って声がした方を見た。