第11章 愛してるのは君だけ
そこまで春香さんが言ったら雄也さんは外だと言うのにブチギレた。
「おい、いい加減にしろよ(怒)美智留はな?繊細だから傷付きやすいんだ。好きな男に他の女との赤ちゃんが出来たって聞いてショック受けない奴がどこに居るんだよ(怒)彼女は繊細で気持ちが優しい子なんだ。そんな彼女を傷付けたお前を絶対、許さない。僕は美智留しか愛して居ない。美智留以外無理だ。考えられない。」
春香さんに、そう言いながら雄也さんは涙を流した。
雄也さん。。。
胸が熱くなった。
雄也さんの本心が聞けて、雄也さんに赤ちゃんが出来たのは嘘だって分かって凄くホッとした。
安心したら涙が溢れた。
私。。。春香さんの嘘を信じて雄也さんの事、信じてあげれなかった。
彼女失格。
胸が傷んで苦しかった。
雄也さん。。。本当にごめんなさい。
涙が止まらない。
涙でかすんで2人が見えない。
「もう二度と僕の前に現れるな。彼女にも近付くな」
「彼女とは別れてくれないの?」
春香さんは泣きながら雄也さんの腕にしがみついた。
「別れるハズないだろ?誤解は必ず解く」
「雄ちゃんの事が好きなのって言っても?」
やっぱりそうだったんだ。
「は?ごめん、無理。さっきも言ったけど僕は美智留以外無理なんだ」