• テキストサイズ

夢の片隅で

第10章 大切な人


証拠なんて。。。ない。

春香に嘘だと言ってもらうしかない。

でも、そんな事、絶対、言わないだろうし。

関係を持ってない証拠なんてない。

信じてもらうのは難しいのか?

確かにそうだよな?
 
「証拠なんてないけど、美智留に誠心誠意、信じてもらえるまで話をするしかないと思ってる。今日、仕事が終わったら、美智留の家まで行く」

僕が真剣な顔で、そこまで言うと新津は、またギターを弾き出した。

新津は僕達が別れる事を望んでる。

新津が美智留の事を好きな気持ちは充分、分かってる。

でも、ごめん、美智留だけは絶対、手放せない。

僕も愛してるんだ。

心の底から。

だから美智留の気持ちを取り戻してみせる。

誰にも渡す気はない。

覚悟を決めて本番に望んだ。

美智留が、見てくれてる事を祈って。
/ 129ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp