第10章 大切な人
小橋は煙草を一回吸ってから衝撃な事実を話した。
「俺の勘だと美智留は。。。少し新津に気持ち傾いてるみたいだゾ」
はっ?
何それ?。。。嘘だろ?
「じょ、冗談だよな?」
かなり動揺した。
「いや、冗談ではない。美智留は、まだ自分の気持ちに気付いてなさそうだけどな。俺からみれば一目瞭然だったゾ」
ダメだ、ダメだ。
絶対、嫌だ。
美智留が他の奴の者になるなんて絶対、耐えられない。
「小橋。。。彼女が大切なんだ。絶対、失いたくない。他の奴の者になるなんて絶対耐えられない。」
目に涙を溜めて必死に小橋に訴えた。
「浅岡。。。そんなに美智留の事が好きなら、キチンと話してみろよ。それしかない。もちろん美香にも話した方が良いな。どうして、そんな嘘を言ったのか。まぁ、だいたい検討は付いてるけどな」
えっ?検討付いてる?
理由、分かるって事か?
「話してみるよ」
「あぁ、出来るだけ早い方が良いゾ。新津に完全に気持ち傾くまでに話さないとさ」
確かにそうだな。
急がないとダメだな。