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夢の片隅で

第9章 揺らぐ気持ち


確かに新津さんは凄く真面目で誠実な人。

ギターも人一倍、努力してる事も知ってる。

ちゃんと見て来た。

でも恋愛対象としては考えても居なかった。

だけど夜中、コンビニで抱き締められた時は、さすがにドキドキしたのは事実。

新津さんの事、少し男性として意識してしまった。

気持ちが弱ってるから余計なのかも知れないけど。

「昨日、泣いてる美智留ちゃんを見て浅岡には渡したくないって思った。浅岡のソバに置いとけ無いって。好きな女を泣かせるなんてあり得ない。」

新津さんは握り拳を震わせて居た。

私は、その握り拳をそぉっと両手で包んだ。

「新津さん。。。ありがとう(ニコッ)」

「美智留ちゃん」

新津さんは私の隣に座り私の名前を優しく呼んで私を抱き締めた。

「やっぱり好きで好きで仕方ない。こんなに人を好きになったのは初めてでどうしたら良いか分からない」

新津さん。。。

私は新津さんの背中を両手で優しくトントンとした。
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