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夢の片隅で

第9章 揺らぐ気持ち


朝、目が覚めると病院のベッドで隣で私の手を握りながら眠ってる新津さんが居た。

「新津。。。さん」

私に、小声で名前を呼ばれて新津さんは目を覚ました。

「あっ!!美智留ちゃん、気が付いた?」

気が付いた私を見て安堵した様子の新津さん。

「うん、。。。雄也さんは?」

雄也さんが居ない事に気が付いて新津さんに聞いたら少し悲しい顔をした。

「浅岡は帰らせた。僕が付き添うからって。浅岡には付き添う資格ないからね」

そうなんだ。

少しガッカリしてる自分が居る。

「美智留ちゃん、夜中、コンビニで話した事、真剣に考えて欲しい」

えっ?

「僕は美智留ちゃんの事、今でも本気だって言った事」

新津さん。。。

起き上がってベッドに座った。

「新津さん。。。私」

言いかけた時

「まだ答え出さないで、よく考えて欲しい。幸せになれるのは、どっちかって事。僕は絶対、泣かせたりしない」

ここまで真剣に想いを伝えてくれる新津さん。

気持ちが揺らいだのは嘘じゃない。
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