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夢の片隅で

第8章 嘘であって欲しい


嘘だよね?雄也さん。。。

嘘だと言ってよ。

どうして何も言ってくれないの?

私は雄也さんのマンションの廊下を走って一階まで降りた。

「美智留!!」

後ろから私を呼ぶ声が聞こえたけど、ひたすら走って外へ出た。

よく知らない道をひたすら泣きながら走った。

消えたい、消えたい。

消えてなくなりたい。

ふと気付くとコンビニの前まで来ていた。

「ここって。。。どこ?」

よく考えてみれば雄也さんのマンションなんて初めて来たから場所なんて全然知らない。

それなのに一人で走って。。。どこに来ちゃったの?

不安でまた涙が溢れた。

さっきから雄也さんからの着信が沢山ある。

今は雄也さんの声を聞くのが恐い。

コンビニの駐車場に座りまた泣けて来た。

「あれ?。。。美智留ちゃん?」

えっ?

顔を上げたら

「。。。新津。。。さん(ヒック)」

新津さんは慌てて私に駆け寄って来た。

「こんなとこで、どうした?浅岡と一緒じゃなかったの?」

知ってる人、新津さんに会えた安心感からか、また涙が溢れて止まらなくなってしまった。

「美智留ちゃん?何があった?」

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