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夢の片隅で

第8章 嘘であって欲しい


「春香。。。ごめん。美智留と2人で居たいんだ。だから泊まらせる事は出来ない」

雄也さん。。。

雄也さんが断ってくれるとは思わなくて思わず雄也さんの顔を見た。

「雄ちゃん、どうして?」

泣きそうな瞳で雄也さんを見た春香さん。

「どうして?って見れば分かるだろ?彼女が泊まるから無理」

「私に、そんな冷たい態度とった事なかったのに、こんな女のせいで雄ちゃんは変わってしまったのね?」

キッと私を睨んだ春香さん。

「雄ちゃんにも責任があるのよ?その話もあって来たの」

雄也さんに責任?
 
「何の事だ?責任って」

ニヤッと笑った春香さんは私をチラッと見て話を続けた。

「私。。。雄ちゃんの赤ちゃんを妊娠したの」

えっ?

一瞬思考が停止した。

何言ってるの?この人。

日本語が理解出来なくなった。

妊娠?誰が?誰の赤ちゃん?

「はぁぁぁ?おい、ちょっと待てよ。僕と春香はそんな関係じゃないだろ?」

「あら?覚えてないの?2ヶ月前、一緒に呑みに行った時に2人共、酔ってしまって私のマンションに泊まったじゃない?その時の子よ?」

雄也さんを見ると顔色が真っ青になっていた。

まさか見に覚えがあるの?

目が涙で一杯になり一粒頬を伝って落ちた。
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