第8章 嘘であって欲しい
雄也さんのマンションに着いたら部屋の前に女性が一人立ってた。
「えっ?。。。春香?」
「えっ?」
春香?
さっきの電話の人?
「あっ!!雄ちゃん。お帰りなさい」
その春香という女性は雄也さんを見るなり駆け寄って来た。
「マンションまで来るなんてどしたんだ?」
春香さんは、チラッと私を見てから雄也さんの腕に絡み付きベタベタしていた。
何なの?この人。
次第にイライラして来た。
「春香!!さっき電話で話した僕の彼女の美智留」
春香さんに私を紹介してくれた。
「あっそ!!どんな女かと思ってたけど。。。何かしょぼい女ね(笑)」
はぁぁぁ?
何なの?この人。
「おい、春香!!」
「雄ちゃん?それより、今日、泊めてくれない?」
「「えっ?」」
「友達と飲んでたら終電なくなってしまったの。良いでしょ?」
「。。。」
雄也さんと2人で居たかった私は涙目になってしまった。
モテる人と付き合うってこう言う事なんだ。
胸がギュッと苦しくてチクチク痛み出した。
雄也。。。さん
2人で居たいよ。。。