第7章 本当に苦しかった
「よし、分かった。今日は、もう仕事もないから一緒に居よ」
頭を撫でられて心地良かった。
「うん///」
2人で海に向かった。
海なんて凄く久しぶり。
海に着いて砂浜に座る私達。
夜風と潮風が心地良かった。
「美智留、新津や和也に告白されて、どうだった?」
「へっ?」
いきなり、そんな事を聞かれて変な声が出てしまった。
「嬉しかった?」
雄也さんを見ると私を見てたみたいで目が合った。
「そんな事は。。。」
言葉に詰まった。
嬉しかったのは事実だから。
人に好かれて嬉しくないハズないしね。
「私は。。。雄也さんの事が好きだから告白されても。。。」
雄也さんはニコッて笑って手を繋いでくれた。
「雄也さん?」
「ん?」
「さっき収録終わってから女性スタッフに掴まってるって聞いたんだけど何だったの?」
少し不安気に雄也さんに尋ねた。
雄也さんはニヤッと笑って
「そんなに気になる?(ニヤッ)」
って聞かれて恥ずかしくて赤面した。
「そ、そんなんじゃ。。。///」
「じゃあ、教えな〜い(笑)」
「。。。」
何で?教えてくれないの?
何かあるの?
胸が苦しくなって涙が溢れた。
「えっ?ちょっ、美智留?どうした?何で泣く?」
雄也さんは、慌てて優しく涙を親指で拭いてくれた。
「だって。。。雄也さんが。。。教えて(ヒック)。。。くれないから(ヒック)。。。胸が苦しくて(ヒック)。。。」
私の話を聞いた雄也さんは私を抱き寄せて優しく頭を撫でてくれた。