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夢の片隅で

第5章 初恋の彼の正体は?


「あ、あの〜」

目の前に患者の浅岡さんが立っていて、どこに座れば良いのか戸惑っていた。

「あ。し、失礼しました。あちらの個室にお願いします。」

個室に促して、その後ろを付いて行く。

初めて来る患者さんだった。

個室に荷物を置きユニットに座った患者の浅岡さん。

「初めまして。歯科衛生士の小橋です。よろしくお願いします。」

と自己紹介をした。

「うん、知ってるよ?美智留ちゃんでしょ?」

私を知ってる?何故?

顔は雄也さんにそっくりだけど名前が違う。

私は知らない。

「そ、そうですけど、失礼ですけど、どこかでお会いしました?」

何だろ?この人。

「さぁね?」

一体、何?

「美智留ちゃんの事、兄貴から聞いたんだ。」

「あ、兄貴?」

「浅岡雄也って言えば分かる?」

雄也さんの名前を聞くだけで、ドキドキが加速する。

「もしかして雄也さんの。。。弟さん?」

「うん。正確には双子の弟」

「どおりで、そっくりだなぁって思いました(笑)」

「だろうね。僕を見た時、固まってたもんね(笑)」

恥ずかしくなった。

「私が働いてる歯医者を雄也さんに聞いたんですか?」

「うん。兄貴さ、毎日、電話で美智留ちゃんの話をするんだよ?(笑)」

えっ?何で?

「兄貴が女の話を家族にするのは、かなり珍しい事だから両親もどんな子なんだろうねって興味津々でさ〜(笑)まぁ、両親は、既に会いに行ったみたいだけどね」
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