第5章 初恋の彼の正体は?
「まぁ、私もFIELD OF VIEWの事は知ってるし凄く素敵な曲を沢山歌ってるもんね。浅岡さんも確かにイケメだし、ありゃモテるわね」
ん〜〜、雄也さんの事をそんな風に言われたら益々、会いたくなる〜。
〜♪〜♪〜
スマホの着信音だ。
誰?
スマホの画面に『雄也さん』の文字
「えっ?えっ?な、なななな何で?」
スマホの画面を見て慌ててる私を見て「どした?」って覗いて来る美結。
「おっ!浅岡さんじゃん。早く出ないと切れるよ(ニヤッ)」
あっ!そ、そうだよね?
「も、もし、もし」
『あっ!美智留ちゃん?』
久しぶりに聞く愛しい人の声。
やっぱりドキドキする。
「うん、雄也さん?ひ、久しぶり」
少し緊張して声が上ずった。
『良かった、出てくれて。美智留ちゃんとLINEなら、よくやってるけど、電話は初めてしたから、めっちゃ緊張した(笑)』
そっか、そうだよね?
電話で話すのは初めてだ。
私も緊張してる。
『夏祭り以来だね』
雄也さんの声。ずっと聞きたかった。
会いたくて仕方ないから声を聞いただけで泣きそうになる。
「うん。。。そうだね」
ずっと雄也さんの事ばかり考えてたよ、私。
どんなに好きなんだろ?
『あのさ、明後日、歌番組の収録があるんだけど見に来てくれない?』
「えっ?明後日?」
思いがけない雄也さんからのお誘いだった。
久しぶりに会えるチャンス。
『うん、来て欲しいんだ、君に』
雄也さん。。。