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夢の片隅で

第5章 初恋の彼の正体は?


あっと言う間に楽しかった夏が終わり過しやすい秋がやって来た。

私は、職場と家の往復の毎日。

夏祭り以来、雄也さんに会えてない。

職場の休憩時間。

同僚の美結と一緒にご飯を食べてる。

美結は、私が雄也さんのファンだと言う事を知ってるし雄也さんに直接、会えて恋してる事も美結だけには話してる。

信頼してる私の唯一の大親友。

「あ〜〜、美結〜、雄也さん不足で死にそう」

お弁当を食べ終え、テーブルにうなだれた。

「あんたねぇ。最近、仕事に身が入ってないって思ったら、そう言う事やったんだね」

お弁当箱を片付けながら美結が呆れた様に言う。

「だって、雄也さんに会いたくて仕方ないんだもん。最近、会えてないしさ」

口を尖らして拗ねてみた。

「もうさ、告白して自分の者にしちゃいなよ」

頬杖を付きながら美結が挑発した目で見て来る。

「えっ?こ、ここここ告白?///」

そんな考えてもみなかった告白なんて。

「だってさ、毎日毎日、そんなウジウジ考えてる位なら一層の事、告白して自分の者にした方が会いたい時に電話して『会いたい』って言えるでしょ?」

さも、当たり前と言う様に目をパチクリしながら言う美結。

「そりゃそうだけど、告白なんて絶対無理だよ。」

「何で?」

美結は不思議そうに頭を傾けて聞いて来た。

「な、何で?って、そんなの。雄也さんは凄くイケメンでモテるし芸能人だし」

自信なさげに声が段々、小さくなっていく。

「それが何?」

それが何?って。。。
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