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夢の片隅で

第4章 好きになった理由


そして季節は夏。

雄也さんと夏祭りに行く約束をした私は、浴衣を着てアップした髪型で待ち合わせの駅まで急いだ。

雄也さん、まだ来てないみたい。

良かった。間に合った。

ポーチからミニサイズの手鏡を出し、髪型をチェックした。

よし、まずまずかな?

ナチュラルメイクでバッチリ。

雄也さんに早く会いたい。

この待ってる時間でさえも愛おしい。

まだ待ち合わせの時間まで少しあるから、スマホを操作し、You Tubeを画面に出しイヤホンを耳に当てた。

FIELD OF VIEWの曲を検索して聞く。

少しの時間でも雄也さんの歌声や声が聞きたくて仕方ないから重症だ。

しばらく、夢中でFIELD OF VIEWの曲を聞いてたら背後に気配を感じて後ろを振り返った。

すると雄也さんが、私のスマホを覗いて立っていた。

「うわっ!!雄也さん、ビックリした〜」

顔がち、近い。

「美智留ちゃん、You Tubeで僕達の曲、聞いてくれてるんだね。嬉しいよ。」

私の正面に向き合う形になり笑顔を見せてくれた。

恥ずかしくて真っ赤になった顔を両手で押さえた。

「ま、待ち合わせ時間より少し早く着いてしまったから///」

と苦しい言い訳をしてみる。

何か視線を感じると思って顔を上げたら、雄也さんが私の事をじっと見ていた。

???

「雄也さん?どうかした?」

声をかけたら雄也さんは、ハッとして我に返った。

「い、いや、別に、何も///」

外灯のせいか、少し雄也さんの顔が赤く見えた。
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