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夢の片隅で

第3章 ライバル宣言


それから、いよいよライブが始まるという事で客席のVIP席に移動した。

凄い。ここからだとステージが、よく見える。

雄也さんの汗まで見えるかも知れない位、近い席。

ただのファンだった頃なんて、まさか、こんなに良い席で見れる日が来るなんて思ってなかった。

誰も思わないよね?こんな奇跡みたいな事。

ふと隣に誰か座った気配がした。

「あら?美智留さん?隣の席でしたのね?」

えっ?と思って隣を見たら美桜さんが、ニヤケ顔でこちらを見てた。

「み、美桜さん。隣だったんですね?」

雄也さんのライブ、楽しみたかったのに、これじゃ楽しめない。

どうして隣の席が美桜さんなの?

「ねぇ?美智留さん?」

声のトーンが低くなった。

何?何なの?

「な、何でしょうか?」

無視をする事も出来ず恐る恐る返答をした。

「貴女、雄也の事、どう思ってるのかしら?」

えっ?ドキッ

やっぱり雄也さんの話だった。

「ど、どう思ってる?って言われましても。。。」

横目でチラッと美桜さんを見た。

真剣な顔で私を睨んでた。

こ、恐いよ〜。

雄也さん、助けて。

「私、雄也とは別れたけど、雄也の事、今でも愛してるの。貴女なんかより、ずっと。」

えっ?

やっぱり直接聞くと辛いものがある。

胸が苦しい。

それは、私に諦めろって言ってるの?

美桜さんに私の気持ちバレてるの?
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