第3章 ライバル宣言
「美智留さん?よろしかったら私とLINE交換して下さらない?」
美桜さんに、そう話し掛けられてギョッとした。
少なくても美桜さんは今でも雄也さんの事が好きなのは明白だ。
絶対、何か言われる。
雄也さんの顔を不安そうに見たら雄也さんと目が合った。
「美智留ちゃんとLINE交換してどうするの?」
雄也さんが助け舟を出してくれた。
「どうするって、ただ、お友達になりたいだけよ?イケないかしら?」
煙草の火を消しながら雄也さんに訪ねた美桜さん。
「イケないっていうか彼女は一般の人だから、そおっとしといて、あげて欲しいな。」
雄也さんが私の頭をポンポンしながら美桜さんに断ってくれた。
雄也さんの手のひらの温もりが頭に伝わって来る。
ドキドキして顔が真っ赤になってるのに気付いたから俯いた。
やっぱり私は雄也さんの事が好きだ。
どうしようもない位、好き。
もし美桜さんとまた付き合ったら、、、
そう考えるだけで胸が、めちゃくちゃ苦しい。
嫉妬に狂いそう。
私、全然、可愛くないな。
美桜さんは、めちゃくちゃ美人。
あんな人に勝てる訳ないのに何を考えてるんだろ?私。
ダメだ、泣きそう。
ギュ〜ッと唇を噛み締めて涙をこらえた。