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夢の片隅で

第3章 ライバル宣言


そう思うだけで胸がキュ〜ッと鷲掴みにされたみたいに痛くなった。

2人で何してたの?

だから美桜さんは、それを邪魔した私をあんなに睨んでた?

もし、そうだとしたら、別れたけど、お互いにまだ想いあってるって事になる。

何か胸がモヤモヤする。

本当の事が知りたい。

一人悶々としてたらメンバーが

「おつかれ〜」

「お疲れ様〜」

「おっつ〜」

それぞれ挨拶をしながら楽屋に入って来た。

「あっ!!美智留ちゃん。早いね。もう来てたんだ。」

新津さんは、テーブルにカバンを置きながら私に話しかけた。

「新津さん、こんにちは。お邪魔してます。」

私と挨拶を交わすと美桜さんの方に顔を向けた。

「あれ?美桜さんも来てたんだ。」

新津さんも美桜さんと知り合いなんだ。

「そうよ、来てたわよ?」

私は、お兄ちゃんの方に振り返って目で訴えた。

私と目が合ったお兄ちゃんは私が何が言いたいのか分からなかったらしく「ん?」って顔をしてる。

お兄ちゃんに聞くのが一番聞きやすい。

そう思った私は家に帰るまで我慢する事にした。
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