第1章 初めての気持ち
レッスンの休憩中、僕は彼女の事を考えながらボ〜ッとしてたらドラムの小橋が声を掛けて来た。
「浅岡、どうした?ボ〜ッとして。気が抜けた顔してるゾ(笑)」
能天気な小橋か羨ましいよ。
「何でもない」つっけんどんにそう言い返えしたら「「何でもない」って顔じゃないけどな」って真剣な顔で僕を見て言って来た。
まぁ、長年一緒に居るから誤魔化すのは無理かもな。
でも、誰にも言いたくない、この気持ちは。
僕だけの秘密にしたかった。
また、あのコンビニに行けば彼女に会える可能性はあるかな?
それから僕は2ヶ月間毎日、彼女と出会ったコンビニに寄った。
だけど全然会えなかった。
もう二度と会えないのかなぁ。。。
レッスンにも身が入らない位、落ち込んでた。
メンバーは、そんな僕を心配した。
そりゃそうだよな。
声が、全然出てないんだもんな。
いつもの僕じゃない事位、分かるよな。
そんなある日、レッスン室のドアを叩く音がした。