• テキストサイズ

夢の片隅で

第2章 中学生みたいな恋


「まぁ、貴女が美智留ちゃんなの?」

こ、恐い。な、何?

「は、はい。初めまして。小橋美智留です。」

「ち、近いよ、母さん」

浅岡さんが制してくれた。

一体、どうしたの?

「雄也、めちゃくちゃ可愛いお嬢さんじゃないの?」

お母様にそう言われた浅岡さんは、顔が真っ赤になってた。

「?」

「な、何しに来たんだよ///」

慌てた様子の浅岡さん。

「あら、雄也が言ってたお嬢さんが今日、来るって聞いたから、どんな方か気になってお会いしたくて来たのよ?」

浅岡さんが言ってた?

どういう事?

「美智留ちゃん?」

お母様が私の手を握り話し掛けて来た。

「は、はい」

「雄也が貴女に」

お母様がそう言い掛けた瞬間

「うわ〜〜、ちょ、ちょ母さん、何を言うんだよ。」

浅岡さんが私とお母様の間に割って入ってお母様が言い掛けた言葉を制した。

「?」

「雄也?どうしたのよ」

お母様も戸惑った顔をされてる。

浅岡さんは一人顔が真っ赤。

何?この状況。

「母さんは、天然なんだから、、、もう、勘弁してよ」

「天然?そうかしら?」

自覚がないお母様。

可愛らしいお母様。さすが、浅岡さんのお母様だね(笑)

微笑ましかった。

浅岡さんのお母様、私、好きだゎ(笑)

「美智留ちゃん?」

小声でお父様が話し掛けて来られた。

「は、はい」

いきなりの事で緊張した。

「君は雄也の事、どう思ってるんだね?」

えっ?いきなり、そんな事、聞かれて答えに困ってドキドキした。

「君は、雄也の事、好きなんじゃないのかな?」

「えっ?ど、どうして、、、」

分かったのですか?そう聞きたかったけど、そう聞いてしまうと好きな事を知られてしまう、そう思って途中で止めた。

「君の雄也を見る目が恋する女性の目だったから、すぐに分かったよ(笑)」

顔から火が出そうな位、熱くなった。

そんなに分かりやすいんだね、私って。
/ 129ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp