第16章 3人で幸せに
「し、失礼します」
恐る恐る部屋に入った。
えっ?
社長って女性だったの?
社長って勝手に男性だと思ってた。
「どうぞ」
その社長さんは私を招き入れてくれた。
き、綺麗な人。
ロングヘヤーにすらっと伸びた指。
スタイルも抜群でいかにも仕事が出来る女性って感じがした。
ちょっとヤキモチ妬いてる、私。
こんな綺麗な人が雄也さんの事務所の社長さんだなんて。
「お座りになって」
社長さんは自分の目の前の2人掛け用のソファに座る様に言った。
「はい、失礼致します」
ゆっくりと腰を降ろし少し落ち着いた。