第15章 本当の事
スマホを取り震える指で雄也さんの履歴を探し電話を鳴らした。
プルルルル〜
えっ?
何?これ?
何故か私の部屋の外で電話が鳴ってる音が聞こえた。
慌てて部屋のドアを開けた。
ガチャッ
目の前に立ってたのは
「ゆ、雄也。。さん」
「美智留。。。」
涙でぐちゃぐちゃな顔。
雄也さんが指で涙を拭ってくれた。
「結婚しよ?」
えっ?はっ?
「雄也さん?何言ってるの?冗談やめて。」
「冗談なんかじゃない。お腹の中に僕との子供が居るんだろ?」
「あ、あの〜その〜」
「ごめん、立ち聞きするつもりなんてなかったんだけどお見舞いに来たら友達と電話で話してるの聞いちゃった。ビックリしたけど、めちゃくちゃ嬉しかった。」
嬉しかった?雄也さんの仕事に影響しちゃうよ?