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夢の片隅で

第15章 本当の事


翌朝もやっぱり吐き気と微熱が続き起き上がる事も出来なかった。

お兄ちゃんには、そろそろ気付かれそう。

コンコン

「美智留?体調はどうだ?」

お兄ちゃんが心配して部屋に来てくれた。

「ん〜〜、今日も仕事休む」

私が、そう言うとお兄ちゃんは、首を傾げた。

「なぁ?本当にただの風邪なのか?」

お兄ちゃん、相変わらず鋭い。

「うん。。。」

「今日、浅岡が心配だから仕事終わったら見舞いに行くって言ってたぞ?」

えっ?雄也さんが?
 
どうしよ。。。

雄也さんに会いたいけど本当の事がバレないか心配。

「そ、そっか。。。雄也さんにも心配かけちゃってるなぁ」

ボソッと私がそう言うとお兄ちゃんは呆れ顔になった。

「あのな?好きな女が体調悪くて寝込んでるのに心配しない奴がどこに居るんだ?」

そっか。。。

私だって雄也さんが寝込んでたら心配する。

それと同じか。

妙に納得してしまった。
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