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夢の片隅で

第2章 中学生みたいな恋


【雄也Side】
〜レッスン室にて〜

翌日、小橋から美智留ちゃんの携帯番号が書かれた紙を渡された。

「えっ?これっ、良いの?勝手に僕に教えて」

紙を受け取りながら小橋に一応確認してみた。

「あぁ、心配すんな。美智留にちゃんと確認してあるから。浅岡に連絡先を教える事。それでLINEの友達追加出来るだろ?」 

めっちゃ嬉しい。叫びたい位、嬉しい。

昨日も連絡先、聞けなくて後悔してたから。

自分で聞きたかったけど、手に入れられたんなら、そんなのどうだって良い。

早速、その携帯番号を入力し、LINEで友達追加した。

「美智留ちゃん、そのまま名前で登録してんだな。やっとこれで、美智留ちゃんと話せる。小橋、サンキュ」

ニヤニヤしてスマホを眺めてた。

「あぁ。浅岡、お前、兄貴の前で気持ち悪いゾ(笑)どんなけ好きなんだよ。」

呆れてそう言う小橋を横目にチラッと見た。

「次、いつ来てくれるんだろうなぁ。僕も自分でめっちゃビックリしてる。こんなに人を好きになったの初めてだったし、女性を目の前にして何も話せなくて、、、なんて経験なかったから戸惑った。」

スマホをポケットにしまいながら小橋と話してた。

「会いたいんなら、自分で来る様に言えよ。」

「言えるか?そんな勇気出せねぇ」

そんな僕達の会話を嫉妬の嵐で聞いていたヤツが、すぐソバに居る事をこの時の俺は全然知らなかった。

まさか、アイツも美智留ちゃんの事、好きだなんて、、、

嘘だろ?恋のライバルかよ。。。

勘弁してくれよ。

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