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氷の華 番外編 【鬼滅の刃/宇髄天元】

第1章 目が覚めたら、、、


ふと玲華が目を覚ますと、温かいものに包まれていた。
体が怠い。まだ寝てても大丈夫だろうか。
「起きたのか?」
布団の中でもぞもぞしている玲華の耳に男の声が届く。布団の中から顔を出した玲華は、目を見開いた。
「音柱様っ、なぜここにっ!?」
「ちげぇ、天元、だろ?あんなに愛し合ったのに、つれないねぇ。」
玲華の頭の中に、寝る前の宇髄との情事が思い出された。顔を真っ赤にする。
「すみません。あのまま寝てしまったのですね。」
「初めてだしな。しゃーない。」
玲華はふと、違和感に気づく。壁、襖、天井、そしてふかふかの布団。蝶屋敷のものじゃない。
「、、、ここ、どこですか?」
「俺んち」
「はぁ?」
「一緒に住もう、って言っただろ。」
確かに寝る前に言っていた。玲華も記憶はある。しかし、
「まだ返事をしていません。」
そう、玲華はまだ住むとも住まないとも、返事をしていない。
「なんだよ。一緒に住むのは嫌なのか?」
「そう言うわけではありませんが、色々と準備もありますし、、、」
「あぁ、荷物なら隠に運ばせといた。」
「は?」
「胡蝶にも話してあるし。」
「へ?」
「寝たままだけど、挨拶もしてきたぞ。」
玲華は頭を抱えた。
「いい加減観念しろ。俺に愛されとけ。」
宇髄は、玲華の口を自身のそれで塞いだ。
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