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先輩。【呪術廻戦】

第4章 きもち



「お、いいとこに五条後輩」
8月。
気温もかなり高くなって服も冬服から夏服になった
自主練をして喉が乾き、学校にある数少ない自販機まで向かう
そこにはちょうど五条がいた
五条もちょうどジュースを買おうとしていた所だった

その顔を見て雪はあることを思い出して嬉しそうに名前を呼ぶ

「げ」
「げとはなんだ。げとは」

嫌そうな顔を出す五条にツッコミを入れながら雪は小銭を出した

「ジュース買うの?奢ろっか」
「マジ?らっきー。じゃモンスターで」
「いちばん高いやつじゃん。君は遠慮って言葉を知らないのかね」

そもそもこいつはボンボンだから金に困ってはいないよな
でも別にお金に困ってなくても奢られるってのは気分がいい。そういうもんだ

雪は五条分のドリンクを買って手渡そうとする
それを受け取ろうと手をのばすのをみて雪はドリンクを持っている手を上にあげた

「は?」
「じゃ、このドリンクの代わりに1つお願いを聞いてもらおっか」

不気味に笑う雪に五条はかなりの後悔をした
この先輩が大人しく善意だけで後輩を奢るわけなかったのだ。と

「それ、俺じゃなきゃだめ?」
「だめ。なるべくイケメンがいいの」

それを聞いて五条はため息を着く
「内容は?」
(イケメンって言葉を当たり前に受け入れてるとこ本当五条って感じだわ)
自分からイケメン言っといてなんだが雪は複雑な心情だった

気を取り直すように雪は上げていた手を下ろして五条の目を見る

「私とデートして」





「ヤダ」
「ちょっとまってよ!!」
即答。
あまりにも即答だった考える素振りも照れる素振りもない

「私とデートだよ?」
「だからやなんだよ。貴重な休み潰されてたまるか」

涙目で縋り付くようにする雪を引き剥がそうとする五条
「なんで俺なんだよ!」
「なるべく圧がすごくて顔がいいやつがいいの!身長高いから隣にいるだけで目立つし怖いじゃん!」
「褒めてんの?貶してんの?」

五条は無理やり雪を遠ざけて二度と引っ付かないように無限をはった



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