第5章 春情【五条視点】★
「んっ……ああぁっ、イっちゃう……ッ」
「出るっ……ゆめ」
お互いの身体が大きく跳ね上がり、それと同時に大量の精液が吐き出された。
膣内がきゅっと締まり、最後の一滴まで搾り取られるかのような感覚に陥った。
その後、繋がったままの状態で抱きしめ合っていると、しばらくして彼女がぽつりと言った。
「私、今すごく幸せです」
「え、なに、どうしたの急に?」
突然の言葉に少し驚きつつ訊ねると、彼女は続けてこう答えた。
「大好きな人とずっと一緒にいられる」
そう言って、嬉しそうに目を細めて僕の肌を撫でている姿を見ているうちに、胸の奥が熱くなるのを感じた。
これから先もずっと彼女と一緒だと、改めてそのことを実感すると同時に、今まで以上に大切にしていこうという気持ちが強く湧き上がってきた。
そんなことを考えていると、彼女がこちらを見上げて首を傾げるので、
「僕もゆめと一緒にいて幸せだよ」
僕は笑顔を作ってそう答えると、安心させるように彼女の頭を優しく撫でてあげた。
すると、彼女の方からもお返しをするかのように頬にキスをしてきて、二人で笑い合った。
「もう絶対に離れるとか言いませんから安心して下さい」
悪戯っぽく笑っている彼女に、
「よかった」
と言って、今度は僕から唇にキスをした。
「ゆめ、愛してる」
それから何度も愛の言葉を囁き合っていくうちに再び昂ぶり始め、結局その日は明け方近くまで二人きりで睦み合った。
翌朝、目が覚めると隣には裸のまま眠っているゆめの寝顔があった。
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