第4章 愛しき余香【五条視点】★
だが、相手に苦痛を与えるのは嫌だった。
せっかく結ばれるのに痛くするのは嫌だからと前置きし、赤らむゆめの頬にキスを落とす。
「ゆめ、見せて」
内ももに手を遣り、足に力が入っていないことを確認する。
拒絶はなく、行為を進めてても良いことにホッとする。
柔らかい太ももを広げると、その中心部はシーツに垂れるほど濡れていた。
ヒクン、と中心部が誘うように妖しく動く。
「やだ……っ、悟様、見ないでくださ……」
秘所の割れ目を押し開くように上下に撫でると、愛液がとろりと溢れてくる。
焦らすように中の浅いところをくちゅ、くちゅ、と音を立てて掻き回す。
時折、肉ヒダの上にある突起をヌルヌルと撫で回すと、それだけでゆめの爪先に力が入る。
彼女の下腹部がヒクンと震えて、新たな蜜がとろりと垂れてきて、シーツまでしとどに濡らしていく。
「だめ、そこッ……あ、あぁ、あ……」
「ゆめが感じてくれてるから、僕は嬉しいよ?」
次第に抜き差しする指を増やすと、グチュグチュと粘ついた音が立ち、喘ぎ声を洩らすゆめの腰が揺れた。
枕をギュッと掴んでひたすら耐える彼女の色っぽい表情がなんとも言えない。
汗ばんでゆめの頬に張り付いた髪を除けながら、首元を滲んだ汗ごと舐め取るように舌を這わせて愛撫する。
下の蜜口への刺激も忘れずに、充血しきった肉芽に指を押し当て、小刻みに揺さぶって一度目の絶頂へ誘う。
「あぁっ、だめ、あ、ヤダ……あぁ、きちゃ……うっ」
「いいよ、ゆめ、イッて見せて」
次の瞬間、差し込んでいた僕の指が中の肉壁にキュウキュウと緩く締め上げられる。
彼女が小さい悲鳴を上げて息を詰め、全身が緊張した後に、ビクンと大きく揺れた。
尻から太ももがぷるぷる震えて、快感が強かったことを物語る。
息が荒いまま脱力し、ゆめの反った白い喉がヒクヒクと動く淫靡な光景に、はち切れんばかりに膨張したペニスが痛くなる。
もう限界だった。
だらしなく足を広げたまま蕩けた表情をする好きな人に、この硬いものをうずめて更に理性を失わせたい。
溢れた先走りの液ごと自ら肉棒を何度か上下に扱く。更に硬くなるソレを、よだれを垂らしてふやけた温かいその腟口にあてがった。
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