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変態王子の恋愛管理

第1章 悪夢の始まり



「運悪かったね、楪。…………俺ね、普通のセックスって萎えるんだよね」


いらない!!
何それ。
なんのカミングアウト?
それ!!
別に聞いてませんけども!?



放り出されたベッドの上、桜咲がベッドを軋ませあたしを跨ぐ。
両手が抑え込まれて動けないけど、せめてもの抵抗に桜咲に背中を向ければ。



「今の楪みたいに恐怖で青ざめてる子犯すの、興奮する」
「っ」



怖い怖い怖い怖い。
喉から今空気抜けたんだけど!?
そんなカミングアウトいらないから家に帰してよ!!
ガチでやばいやつじゃん。
やっぱ人間どっか、欠点あるんだよ。
完璧な人間なんているわけない!!



「んん!?」



首の後ろがぬるっと緩く舐められて。
ゾワゾワゾワーって全身の毛穴が開く。



「んん!!ん!ふーっ!!んんんー!!」

「全然何言ってっかわかんないね」

「…………」


駄目だ。
嫌がれば嫌がるほどこいつを喜ばせるだけ。
だったら。
しばらくおとなしくしてればきっと。
『恐怖で青ざめて』なければ。
『無理矢理』じゃ、なければ。
萎えるはず。



「あれ、おとなしくなった。ようやく諦めた?」


…………耳。
舐めないで。
気持ち悪いはずなのに。
なんか。
なんか。



「ねぇほんとはこーゆーの好きでしょ」



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