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ドラゴンボール孤独な空の下で

第1章 神様と仲良くなるために


不思議です。といったような表情を向けられ、気味の悪ささえ思える。天使ゆえに感情を持たないのか、それとも他人を道具としか見ていないのか。これならば怒りを露わにするザマスの方が好ましい。私はおそらくこの大神官であるこの天使とは、いや天使全般とは気が合わないだろう。吐き気すら覚えるこの天使から1秒でも早く離れたい。

「いいえ。私が言いたいのは、根本から間違っているということです。何故人を嫌ってはいけないのでしょうか?何故殺してはいけないのでしょうか?何故無理矢理に人間を好きにならせようとするんですか?人間を殺させたくないのなら、彼の力を押さえつければいい。あまりにも可愛そうだ」
「……なるほど、あなたの言い分はわかりました。。でもそれでは何の解決にもならない。あなたはピーマン好きですか?」
「はい?」
「ピーマンですよ、ピーマン」
「ああー、まあ好きでも嫌いでもないですけど……」
「そうですか。ではあなたがピーマンが嫌いと仮定しましょう」
「え、えっ何、ピーマンの話!?」
「あなたが嫌いなものでも周りが食べさせようとしますよね?つまりそういうことです」
「……え」


全くわからん!
多分だけどザマスの話してたんだよね?最悪な事態ってザマスだよね?もうザマスじゃん。え、じゃあ偽悟空来ちゃうパターン?いやいやそうじゃなくてピーマン?え、もしかして、ザマスの人間嫌いをピーマンで喩えてるの?
ピーマン…………かわいいなおい。


「いや、無理矢理食べさせようとするのもどうかと思いますけどね」
「天月さん、好き嫌いせずに食べなきゃだめですよ」
「え、マジのピーマンの話?人間どこいった!」
「ああそうだ、何か探し物があったのでは?」
「あ、そのこれを……」

大神官様にメモを渡しながら思う。



そんな話だったかだろうかと。

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