第6章 血 *R
テレビから流れるオープニングを観ながら口を開く。
『ーーーこのままじゃ術師続けられないかもってなった時、まず頭に過ぎったのは傑や硝子、五条の3人だった。』
「・・・・?」
『術師やめて生活出来なくなるのは勿論困るけどさ、そんな事より3人と離れる事のがツライ。』
「3人って…。お前は傑がいればいーんじゃねーの?」
肩を並べ、テレビ画面を見ながらのやり取り。
向き合うより、本音が言えたりする。
『んーーー。傑がいて、硝子も五条もいないと、、、、やっぱり嫌かな。』
「ハッ、何だそれ。」
『誰が欠けてもダメなの。
子供じみてるかもだけど、、私には3人しかいないから…この先もずっと一緒にいたいって思う。』
「・・・・。」
『でもそっか、五条の言う通り術師は続けられなくても補助監督になればこの先も皆んなと一緒に任務行けるね⁇』
「まぁな。
けどお前はまず傑に振られないよう気をつけろよ。お前らのせいでこっちまで気不味くなるのはゴメンだからな?」
『・・そもそも別れないし。てゆーかその頃にはもしかして私達結婚とかしちゃってるかもよ〜⁇』
「はぁ〜⁇お前の頭ん中はお花畑だな。」
冷ややかな視線が身体の片側に刺さる。
『だって有り得ない話じゃないでしょ?
特級とはいえ呪術師は死と隣り合わせなんだから、愛し合う者同士、早いとこ一緒になるべきだと思わない⁇』
五条は理解出来ないとばかりに肩を竦めた。
「結婚なんて全然ピンとこねーわ。
つーか傑は正義感の塊みたいなモンだから夜蛾と一緒に脳筋教師がお似合いだな。」
『ハハッ、確かに‼︎
傑が先生とか超似合うかもー♡
あっ!でも女子生徒がいたら絶対惚れちゃうじゃん!そんなんダメダメ〜〜!』
「生徒と先生の禁断の恋ってやつ?
いーね!なら俺も五条センセー♡とか可愛い生徒に迫られたい‼︎」
『いや…五条が先生になったら高専は終わりだわ。』
「グレイトティーチャーゴジョー‼︎
ほらっ!並び良いじゃん⁇金八せんせーも真っ青‼︎」
『・・・胡散臭。』