第5章 告白 *微R
砂浜まで来るとドサッと乱暴に降ろされ、見事に顔から砂に突っ込んだ。
『痛っ‼︎』
「・・とりあえず俺はそこの交番でガキンチョ預けてくるから、お前は傑に連絡して迎えに来てもらえ。」
ハッと顔を上げ、
『その子、意識は、、⁈』
「大丈夫だろ、眠ってる。怪我もしてねーし。」
『・・・はぁ〜、、良かった、、、』
それを聞いて一気に全身の力が抜け、その場にへたり込んだ。
「つーかお前さ、、」
え?と前に立つ五条に目線を上げると、その表情に顔が強張った。
今まで口喧嘩なんてしょっちゅうしてきたけど、ここまで怒りに満ちた目で見下ろされたのは初めてだった。
「酔っ払ってんの?」
冷たく低い声に私は黙って首を振った。
『・・・五条、あのさ、、』
「こんな夜中に女1人で何うろついてんだよ⁈
しかも泳げねーくせに海にまで入りやがって‼︎
たまたま俺が近くを通ったから気付いたけど、お前マジで死んでたからな⁈」
声を荒げ怒りを露わにする五条に肩がビクッと震える。
ーーーけど、五条の言う事は最もだ。
あの時、五条が居なかったら私も、男の子も死んでいた。
何も反論出来ない私は、ぐっと奥歯を噛むと俯いた。
『・・・・ごめん。』
頭上でチッ、と舌打ちが聞こえた。
「・・・全っ然スッキリしねー。」
そう呟くと、五条は抱きかかえていた男の子を砂浜にそっと置くと、私の目の前にしゃがみ込んだ。